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博士の愛した数式 :: 2005/06/22(Wed)

410401303X博士の愛した数式
小川 洋子
新潮社 2003-08-28

by G-Tools

「偶然が三度重なったらそれは運命」
でしたっけ。anegoの奈央子さんの持論。
そういえば、私が本やCDを買う時の決め手が、もしかしたらこれかも。
一度読みたいと思って二度読みたいと思うきっかけがあって、三度目にはもう迷わず手にする。そんな感じ。
この、『博士の愛した数式』を読むようになったきっかけもそれでした。
1.朝、めざましで、この本が大好きな深津っちゃんと寺尾聡さんによって映画化されるらしいと聞く。
まず、その「愛」「数式」という一見相容れなさそうな二つの単語に惹かれ、紹介された人物設定(80分しか記憶がもたない「博士」とその家政婦「私」そしてその息子「√(ルート)」)に惹かれる。
2.そして、その日のお昼休みにお気に入りのサイト巡りをしていた時に、偶然この本の感想が書かれているblogを見つける。
3.そして、その夜会った友達が、愛しそうに何かを抱きかかえてるのを見て、「何?」と聞いたら、この本だった。
と、この三度の偶然。
これは、もう、"買い"でしょう~(笑)
閉店間近の本屋に駆け込み即行で手に入れました。

その友人がまた可愛らしくてね~。
本当に両手で包み込むようにそれはそれは愛しげに抱きかかえているんですよ。
そして、それはそれは嬉しそうに
「数学って、エレガントなのよ~~~」
と言ってました。
数学がエレガント?何を言ってるんだ、この人は。
と思いましたが、その日の朝に聞いた「愛」「数式」の単語の組み合わせにその友人の「エレガント」という単語が加わり、読む意欲がますます沸いたのでした。

ということで、以下雑感。
80分しか記憶がもたない「博士」とその家政婦「私」そしてその10歳になる息子「√(ルート)」。
この三人が紡ぎ出す愛の物語でした。
80分しか記憶がもたないから、その日にあったどんな嬉しいことも楽しいことも、明日になったらすっかり忘れてしまっている。
その顔もその存在すらも忘れ去られて、毎日、初めての自己紹介を交し合う。
それはそれで切ないんですが、でも、この三人のやりとりはどこか滑稽で、可愛らしく、微笑ましい光景のように映ります。
そこには"愛"が溢れているからなんでしょうね。
ルートも本当に優しい子。
「博士」が大好きな阪神戦に誘おうということになった時に、1975年で記憶が止まったままで、「博士」が知っているタイガースの選手が一人も出ていない試合を、そして、「博士」が大好きで未だに現役と信じて疑わない江夏豊が出ていない試合を、どうやったら楽しんでもらえるかを一生懸命考えるルートに、泣けました。
「博士」の障害が、まるで取るに足らない小さな弱点でもあるかのように、二人は上手い具合にカバーし、楽しい時を過ごしている、そんなやり取りがなんだか微笑ましくて、涙を誘います。

そして、「数式」「愛」「エレガント」
…この組み合わせの意味も読み進めるにつれなるほどと思うようになりました。
本当に、数学ってエレガントなんですよ。「美しい」んです。
友人がその時に、本を開いて、ここ、ここ、ここ見て!と目をキラキラさせて示したのが↓
220:1+2+4+5+10+11+20+22+44+55+110=284
220=142+71+4+2+1:284

この部分。「ね、すごいでしょ~~~」と言って来たのですが、その時はまあ、何がすごいんだか良く分からず曖昧に返事をしたわけですがね。
これは、友愛数といって、220の約数を足すと284になり、284の約数を足すと220になるというもの。
滅多に存在しない組み合わせで、博士いわく「神の計らいを受けた絆で結ばれ合った数字」
いやまたこの、博士がいちいち表現する数式に対する数々の賛美の言葉が素敵でしてね。
この、友愛数というものを実際に自分で足してみてその通りになることに感動して、さらに、博士のその賛美の言葉で感動して二度感動して。…という感じ。
28=1+2+4+7+14

もう一つ、完全数というものがこれ↑
28の約数を足すと28になる、これが完全数。この組み合わせ以外ない。
これは、数学ど素人の「私」が自分で発見して「博士」に嬉々として報告したもの。
ああ、こんな風に、宝物を見つけるように数学を勉強すれば、楽しいんだろうなあ、って思いました。
もっともっと、発見されることを待っている数式がたくさん存在しているはず。
それを発見することを博士は「神様の手帳をのぞき見る」ようなことと表現しています。
この本を読むと、数字がとても神秘的なものに、そして、エレガントなものに思えてきます。
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