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幻夜 :: 2009/08/02(Sun)

幻夜幻夜
(2004/01)
東野 圭吾

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「白夜行」を読んでから「幻夜」を読むべきか。
「幻夜」を読んでから「白夜行」を読むべきか。

(以下、ネタバレ)

「白夜行」の続編?この主人公である美冬は実は雪穂?雪穂のその後の姿?
という疑問がずっと付きまとって最後まで答えが出なかったこの「幻夜」。
東野さん自身はどうお考えなのか。
それを伏せておられることは答えはそれぞれの解釈で構わないということなのでしょうか。

わたしとしては、美冬は確かに雪穂そのものだと結論しました。
というか、そう考えないと、美冬の残酷極まりない数々の行動に感情移入はできないまでも、何の意味も理由も持たせてあげることができない。
これが雪穂だと考えると、自分の気が治まるというか、救いどころがあるというか。
そう、自分自身を落ち着かせるために、美冬=雪穂だと考えるしかないと。
それだけ、彼女は怖ろしかった。救いようがないほど、怖ろしい女だった。
これがもし雪穂なら、と考えると、この人にとっては「白夜行」を共に歩んだ亮司がすべてだったんだろう。
彼女の生きる目的であって共に生きる同志であって自分にとって必要不可欠な太陽であった亮司。
その太陽を失ったら人はどうなるか。死を選ばずそれでも生き抜こうとしたならば。
やはり美冬のような生き方に到達するのではないかと思います。
そう考えると「白夜行」を読んでおいてよかった。雪穂と亮司の目に見えないけど確実に紡がれていた愛の絆を知っておいてよかった。と思いました。
なので、わたしは「白夜行」を読んでから「幻夜」を読んだほうがいいと結論します。

それと、東野さんの作品は片手に余るぐらいしか読んだことがないんですが、この2冊の作品で、雪穂(美冬)のような女性がタイプなのかな?と、勝手ながらそんなふうに思ってしまいました。
この女性に狂い自らの人生をボロボロにしていく、そうなっても構わないほど愛してしまう哀しい男たちをご自分に重ねておられるのかなと。
この前の任侠さんも考えさせられましたけど、騙されてもお金を取られても被害にあってもそれでも優しくしてくれる詐欺ヘルパーさんを許すお年寄りのように、この「幻夜」の雅也のように騙されていいように使われて自分がボロボロになってもその女性を愛してやまないそういう男たちがこの世の中にはたくさんいるのだと(男女逆も)、そう教えられた気がします。
最後、なんともやるせない結末が雅也を待っているのですが、その時の刑事との会話が興味深かったです。
雅也を助けようと、美冬の化けの皮をはがそうとしてくれる刑事に対して、自分はとことんこの女に弄ばれてきたのにもかかわらず「そんなことはさせない」と「俺と彼女だけの世界に入ってくるな」と。
この期に及んで美冬をかばう雅也。
自分自身が彼女を始末しない限り他の誰にも彼女を傷付けさせたりはしないと。
結局彼の最後は哀しい結果になってしまうのですが、彼はそれで本望だったのではないかなと。
そして、東野さんも、美冬を、雪穂を、なんとしても生き延びさせることができたことに満足だったのではないかと(笑)
こうなったら期待しちゃいますよ~続編の続編。雪穂→美冬に続く第三弾!
さらにバージョンアップして怖ろしい女度をますます増しているであろう雪穂にまた会わせてください。東野さん。
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