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私は貝になりたい雑感~その1~ :: 2008/11/25(Tue)

いろいろとチャチャ(笑)が入るというかなんというかいろいろざわめいていて映画の余韻に集中できないのは、良いのか、悪いのか。
昨日書いた映画の感想も、そんなこんなで続きを書ける甲斐性がありませんが、でもこのままお蔵になってしまうのは悲しいので、二回目以降の鑑賞の時にでも自分の中で念頭に置きたい点として記録しておこうと思います。

以下、ネタバレです。(&ウザイです)
ちなみに二回目の鑑賞はしばらく経ってからになりそうです。わたくし甘く考えていましたがあの映画は相当な気力と精神力そして体力を必要とします。そうそう安易に次々と連続で観れるようなシロモノではございません。ゆえにしばらくは観れそうにありません。
いえね、先日のエントリにも「あったかいものを感じた」とかなんとか書いていますが、実は私、家に帰った時に「どうだった?」と母親に聞かれて一発目に口から出た感想も「思ったより後味が悪くなかったよ」だったんですね。その時は本当にそう思ったんですが、あれから三日、日に日にそれは大いなる勘違いだったと思うようになっています。
やっぱり、後味が、悪い。いや、どうしたことか日を追うごとに後味が悪くなってきていますよ?

私が最初に「後味が悪くなかった」と言ったら昔の『私は貝になりたい』を観て知っている母は「あれを観て後味が悪くないって言えるアンタの精神がおかしいから」って言ってましたけどね。「ま、やっぱりアンタは悲劇好きだからだね」とも。さすが母親、よくお分かりで(笑)
ええ。そうです。私は悲劇好きです(きっぱり)
が、そんな悲劇好きの私でもあれは堪えた。
あの場面転換で見た青い青い空と、それともう一つ、いえ二つ、遺書を読み上げる中居さんの声と、処刑台に上る時の中居さんの表情、これらによって確かに救われました。あの声と表情は今まで見てきた中居正広ではなかった。劇中見せてくれた人のいい豊松とも違った。
その前の遺書を書き上げる時のあのギラギラしい鬼気迫る目もオフィシャルブックで見ていたとはいえビックリでしたが、それよりも私が一番印象的だったのは、処刑台に上る前、一瞬よろけて抱きかかえられて見上げたらそこには拘置所でずっと親しくしていたアメリカ兵がいた…という時のあの表情です。「あ、違う」と、憎むべき相手はこの人じゃないと、なんとも言えない、すべてを悟ったかのような優しい目をしていました。
その時に思い出したのは、中居さんが今まで演じた直江でも和賀でもなく、なぜか鉄平。『華麗なる一族』で木村拓哉が演じた鉄平でした。
この人も豊松と同じくそれまで全く死とは無縁の生活を送ってきたのが一転して自分の意思に反して死に急速に向かうことになった人です。
この人について原作者の山崎豊子さんがこう仰っていました。
「鉄平の役は非常に強い意志を持ちながら哀しみをたたえた目を持った役者でなければできない。 哀しみと憎しみを両方持ってる男でなければならない」と。
その通り木村さんは見事に「哀しみと憎しみ」を魅せてくれました。あの、父親と対峙した時に見せた憎しみと哀しみに満ちた目は忘れられません。
それに対して中居正広、この人は、同じ哀しみは哀しみでも「哀しみと優しさ」を持っている役者なんだなと、そんなふうに思いました。
どん底まで堕ちた人間の優しさ。
狂気の中の優しさ。
そして、哀しみと優しさ。
…これらを表現できる人だと思ったんです。
表現というか、演技というか、これは10日間の絶食で究極まで追い詰められたゆえにポロリと顔を出した、あの人の奥の奥に眠っていたものなんだろうかとドキドキさせられました。
それについては本当に、またしても胸を鷲掴みさせられるような中居正広の新たな一面を垣間見れて良かった。

だけど、それにしては後味が悪すぎる。やはり、どうして?なんで?という思いでいっぱいです。
いいものを見れて良かったという思いと、それ以上にそのシーンの持つ意味の大きさを考えると頭がおかしくなりそうです。
だって、予告編でずっと流れていた家族の写真を指でなぞるあのシーンが、まさかあんな状態だったなんて。
もう人間になんてなりたくない、貝になりたいと言った人が、すべてを諦めたかような、憎しみで心を失くしたかのような人が、無意識のうちに手にある写真を指でそっとなぞり、本当のところは何も変わっちゃいない、心を失くしてなどいない、家族への熱い想いはそのままに、いやよりいっそう強く持っていた。それが分かったその瞬間にその人の人生が終わる。
って、ああなんて残酷なんでしょう。今、こうやって書くだけでやるせなくてたまらなくて発狂しそうになります。
  1. 私は貝になりたい
  2. | comment:2
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映画の感想を拝見しました。
こういう悲惨なことが誰の身にでも、無差別に降りかかるのが戦争です。
豊松のように無念な思いのまま、大勢の人々が亡くなりました。
そういう思いを、今生きている私たちに受け止めてほしい、という思いから製作された映画だと思います。
自分が観たえものを、しっかりと受け止め、戦争で亡くなった方の人生について、もう少しじっくり考えてから感想を書かれたら如何でしょうが?
  1. 2008/12/01(Mon) 10:11:41 |
  2. URL |
  3. 通りすがり #
  4. [ 編集 ]

コメントありがとうございます。
自分でもこの映画で言わんとするものを捉えきれずに浅はかな文章を書いてるなあと思っていました。
戦争について軽く考えていたと反省しております。そして、本当に、何を言ってもこの戦争の悲惨さを伝えきることはできない気もしております。

私の文章で気分を害されたことをお詫びします。
でも、これが私の鑑賞後の素直な感想なのでこのまま残させてください。
  1. 2008/12/01(Mon) 10:58:15 |
  2. URL |
  3. bear #
  4. [ 編集 ]

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