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砂の器 第3話「もう戻れない悲しみ」~その5 :: 2008/04/03(Thu)

引き続き、『砂の器』第3話、レビューです。
■大田区民ホール~和賀の部屋

ふれあいコンサートでも代役でも、コンサートはコンサート。
ピアニストとしてステージで演奏している瞬間だけは事件のことも過去への囚われも一切忘れて十分に“和賀英良”の時間を堪能できたんでしょう。
コンサートを終えてすっかりその場所ゆえのトラウマも消え去った様子の和賀ですが、気持ちよく帰途につこうとしたその時、またしても現実に引き戻されます。
ホールを出ようとしたその車の前を警備員が制止します。
そして、そこで、ジャジャーン♪「宿命」のBGMがいちいち怖いです(笑)
いや、和賀ちゃん、その人、警察じゃないから。警備員さんだから。そっちは一方通行だからあっちに行ってってそれ言ってくれただけだから。いちいちビクビクしなさんな。こっちまでドキドキしちゃうべさ(笑)
まあでも、昼間の明るい時もいいけど、夜の暗がりでの運転姿もまたええわね~(うっとり)
ソアラのCMの依頼が殺到しちゃうんじゃないか?ってぐらい運転する姿が様になっています。(ちなみにソアラは2005年に販売終了した模様…がっくり)
左折はダメと言われ右折することになったわけだけど、そこでちゃ~んとウィンカーを出すのもグー。車幅ギリギリの細い道をスピードを上げずゆっくりスマートに走行するのもよし。むむむ、和賀ちゃんたら、さては、運転マナー、できてるな?おぬし。
ていうか、中居正広の運転する姿をこんなにも堪能できるドラマはかつてあっただろうか?
時には運転手本人の目線でまるで自分が運転しているかのような気持ちになったり、そしてマルチであらゆる方向から運転する和賀ちゃんをキャッチしたり、そして時にはなんと奥さん!助手席目線で、彼の隣りで、彼の運転する姿を見せてくれちゃったりするんですよ!いやあ、いいドラマだ!すなのうつわ!
って、ふざけている場合ではございません(笑)
和賀ちゃん、それどころじゃありません。
事件現場を何事もなく通り過ぎるのに必死です。
三木が頭を打ったあの杭もあの時のままです。
どの杭がそれか和賀には分かります。だって、あの現場にいましたから。三木を殺した本人ですから。

「何度来ても…何度でも殺してやる」

帰宅後、ベッドの中でガチガチと震え荒い息を吐きながらそう呟く和賀ちゃん。
でっかいベッドの隅でシーツに包まりながら小さく怯えてる和賀ちゃんのなんと庇護欲をそそられることか(笑)
そりゃまあ、コンサートでの興奮なんてすっかりどっかに飛んじゃったわよね。あの晩の出来事が一気にまたよみがえってきて怖くなっちゃったのか。寒くもないのにそんなにぶるぶる震えちゃってー。
サイドテーブルにデキャンタがあるのを見ると、ワインをガッと飲んで着替えもせずにそのままベッドに潜ったのかな。まあそりゃ焼酎じゃないわな。中居さんじゃないから(笑)。これでいいちこと納豆と明太子が横に置いてあったら、笑えるだろうなあ(←オイ)
まあそんなこんなで、ガチガチ震えながら上記のように呟くわけですが。
これは、三木に対して言ってる言葉ではないですね。何度振り払っても何度消し去っても何度封印しても、どこまでも音を立てながら迫ってくる“過去”に対して「何度来ても殺してやる」って言ってるんですよね。


■バー“フォルテ”

宮田くんに番号を聞き出して電話で和賀を呼び出したあさみ。
和賀がホテルに置き忘れたライターを返すというのは口実で、あの後伊根で何があったのか、和賀の「宿命は変えられる」の一言でどれだけ勇気付けられたかを話すために。
もうすっかり表情が明るくなってますあさみちゃん。
「宿命は変えられる」…この言葉を彼女なりに解釈し、母親から生まれた事実は変えられないけどでもその過去に囚われることなく前へ進もうとするあさみに対して和賀が一言、「正しい人なんだな」と。
「正しい人なんだな」…これ…って、ずいぶんと突き放した言い方ですよねー。
あさみちゃんは褒められたと思ったみたいだけど、そうじゃないですよね。
同じように悲惨な宿命を背負った二人でも、同じ言葉を胸に置いた二人でも、とるべき道が180度違ってしまった。
和賀ももしかしたらあさみと同じように宿命に取り組むことができたはず。
でも、今更もう何もかも遅すぎる。もう、戻ることは、できない。
そんな寂しさと羨ましさの混じった、「正しい人なんだな」の一言なんじゃないかと思います。

「あなたはいつ生まれ変わったの?」

「宿命は変えられるって、あなた、自分のこと言ってた」と。
あさみにはすっかりお見通しの様子。
核心に迫る会話にイライラしてきた和賀は、「勝手に自分と一緒にするな」と捨て台詞を残して逃げるしかありません。
でも、そこで決してめげないのがドラマのヒロインです(笑)
去っていく和賀を追いかけて、「さっきはごめんなさい」と。そして、最後に一言、「命を助けてくれてありがとう」とそれだけを伝えて、お別れの握手を求めるあさみ。
そこで、初回冒頭のシーンを彷彿とさせる、和賀の温かい手とあさみの冷たい手が触れ合う場面になるわけなんですけどね。
あさみにとって和賀の温かい手は在りし日の母の手を思い出し、和賀は逆に、父親を思い出すことになるのねー。
まあ、この時はすぐに父親を思い出さず、目の前にいる成瀬あさみのその冷たい手から伝わってくる寂しさと孤独を感じ取って、そんな、今は情なんて感じてる状況じゃないのに、思わず足元がぐらっとゆれ始めるのよねー。

「成瀬あさみはもう僕を思い出しはしないだろう。
 なのに僕の足元がわずかに揺れ始めた…」

って、例によって和賀の心のナレーションですが。いや、自ら心情説明を、わざわざどうもありがとう(笑)
そんなナレーション入れてくれなくても、十分伝わってきましたから。
まあそれにしても、昨今のドラマの何がイヤってあのサブタイトルってヤツなんですが、どうも本編からずれているというかただの客寄せコピーになってるっていうかアレなんですけど、この『砂の器』はあまり懲りすぎずでも核心をついていてストライクで、いいですね。
この第3話のサブタイトル「もう戻れない悲しみ」なんて、この第3話全編を通して和賀から伝わってきますものね。
  1. 砂の器
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